お寺さんとのこと
我が家では、結婚して少ししてから同居が始まった。
夫の父親が他界したからだ。
義父は息子の結婚がとっても嬉しかったようで、結婚式の後、親戚がつくってくれたたくさんの写真とビデオを、毎晩のように何度も何度も見ては嬉しそうにしていたそうだ。
義母を1人にはしておけないということもあり、関西から関東へ義母をよんで同居が始まった。
義母は元々、他の宗教に入っていたが、同居と転居を機に、一般的な仏教のお寺さんを探し、気に入ったところを見つけ、それ以来20年ほどお世話になっている。
そしてお寺が行っている介護サービスにボランティアスタッフとしてずっと食事を作るお手伝いなどに通っている。
義母のそういうところは本当に尊敬する。
お寺さんとの関わりをとても大切にしている。
同居し始めの頃は、義父が亡くなってから間もないこともあり、毎月、月命日にお寺さんに家に来ていただいてお経をあげていただいていた。
私はそれを、正直に言うと嫌がっていて、何度か、居留守を使って2階にこもっていることもあった。
今思うと、本当に失礼なことだ。
大切な人を亡くした時、宗教が心の支えになるだろう。
しかも知らない土地に住み始め、友だちもいなく、話せるのは家族くらい…
そんな状態なのに、お寺さんが来ることを嫁に嫌がられ……。
酷いことをしたな…。
私も年齢を重ね、今ではお経をあげるのも、お寺に行くのも、抵抗はない。
でも若い頃は、結婚したからといって、宗教的な儀式を強要させられるのはいやだー、などという気持ちがあって、反抗していた。
本当に嫌な態度をとっていたと思う。
↓義母は鰻が大好き。とても喜んでたくさん食べていた。嬉しいな。